私が全て話し終えると、おばあちゃんは私の手を握った。



「人生、間違いだってある。失敗だってあるんだよ。いい経験をしたと思いなさい。背中を押してくれた彼にも感謝しなくちゃね」






おばあちゃんの言葉はいつも私に勇気をくれる。


とても力強い言葉なんだ。





おばあちゃんの言うとおり、こんな私を好きになってくれた聡君に私は感謝しなくてはならない。



いつだって私の気持ちを優先してくれた聡君。




そんな聡君が大好きだった。








「これからは華夜が頑張る番だね。おばあちゃん、いつでも応援してるからね」



優しく頭を撫でてくるおばあちゃん。




その手は温かく、まるで聡君の手のようだった。