私の理由に紗月以外…言わば男共はクスクスと笑っていた。


「さすが、華夜ちゃんだよね!」


聡君はお腹を抱えて笑っていた。


岡田君はさっきまで笑っていたのに、何もなかったように平然としていた。



「結局、めんどくさいだけじゃんか!」


紗月は私のもっともな理由に気づいたらしくまた叫んでいた。




夏休みは家でのんびりしたい。


焼けるのは嫌だし、水着だって太い体をさらけ出すわけにはいかない。


全部ひっくるめてめんどくさい。




でも横で行こうと必死でお願いしてくる紗月を見て少し考える。


考えてみると今回、紗月にはいろいろと助けてもらった。


話を聞いてもらったし、少なくとも私は心が軽くなった。



そう思うと、彼女に恩返しと言うものをしたい。





私は紗月の頭をポンポンと叩いた。


「…いろいろと助けてもらったし、今回だけね」



そう言うとパァっと目を輝かせ、うん!と大きく頷いていた。


「華夜大好き!」


紗月は私に抱きつく。



その行動に慣れているからはいはい、と流しておいた。


結局、私は紗月に甘い。