「じゃあメアド交換しようよ
赤外線で送るよ?」

あたしはもう無駄だと思い否定(?)するのをあきらめ携帯を渋々出した。

「はいはい」

「いい子いい子」

そう言いながら頭を撫でてくる藤栄君。

髪の毛グチャグチャになるじゃん!

手ぐしでサッサッと髪をとかした。

「まったく…めんどうな…
っていうか、そんな子供じゃないんですけど?」

「ち~はっ!俺の事ちゃんと想って呼ぶんだよ!?」

しっつこいなぁ!まったく
くどいと嫌われるよ?

「はいはい。藤栄君」

「おい!想って呼べよ」

だって照れ臭いじゃない。
異性を下の名前なんて…

でもそれを言うのがめんどくさいから
そのまま店を出ていこうとする

「智葉!!」

「きゃっ!」