「なんだよ差別?」
「そういうわけじゃないけど…嫌なの!」
「智葉!いいじゃん」
よくないってば!
なんであたしの言ってること聞かないかな…
「そういうの本っ当にないから!」
なんでこんなに我が儘なの!?
「智葉、俺と付き合え」
ちょっと待ってよ
強制!?
「嫌よ」
「へー?智葉、ツンツンしてばっかりだと逆にかわいくないぞ」
「デレても可愛くないです!」
「なぁ智葉、俺のこと想ってよんでね」
こいつ話題変えやがったな!
「遠慮しときます。藤栄く「そ、う」
「は?」
「想って呼ぶまで帰さない」
藤栄君はあたしを壁に押し付けた。
「想」
よし、じゃあ帰ろうか
そう思い腕の間からすり抜けようとした。
「ちょっと待てよ、智葉にはプライドというものはないの?」
「あるよ?
けど呼ばないで帰れないより呼んで帰った方がいいじゃない?」