そう言って空いている方の手であたしの手を握る想の手をふわっと握った。

嗚呼…やっぱり恥ずかしいな…。
あたしの顔、今赤いかな…?

「もう…いいや」

「へ?」

「え、ううん!なんでもないよっ」

もう…想とならどこでもいいや…。
一緒にいれるだけで幸せ…。

一人じゃない休日…。
寂しくない…
ただそれだけで嬉しい…

隣にいるのがアナタっていうだけで嬉しい。

「降りるよ」

「う、うん」

バス停を降りたあたしたちの目の前に広がっていたのは

小さな…一つの花畑…。

「すご…い」

小さいと言っても
やっぱり広い……

「人いねぇなぁ」

個人的にそれ…嬉しいかも…
なんてね

「二人きりか…
あ、なんか悪いな。いきなり連れてきて…
嫌じゃねぇ?」

「ま、まぁ別に嫌ではないけどっ?」