「ばばばばばかじゃないの!?」

うわ…ものすっごく顔が熱い…。

「ははっ智葉顔真っ赤か」

そんなに笑うこと無いじゃない!!

しかも改めて?言われると余計恥ずかしいじゃない!

でも…もう繋いだ手を離すことはしなかった。

「あ、ちょうどバスが来たよ。智葉!!」

グイグイと引っ張る想。

そんなに引っ張られたら転んじゃう!!

「そ、想!乗るの!?」

「うん」

あたしたちは走って(あたしは引っ張られてたんだけど)
なんとかバスに乗り込めた…。

「乗るなら前もって言ってくれれば良かったのに」

手を引っ張る想も強引だし…
あぁ…赤くなっちゃった。

「わっ!赤くなっちゃったか!悪い!ほんとに悪い!!」

そう言ってあたしの赤くなった方の手を優しく優しくにぎった。

やっぱり根は優しいし…。
何気に、
気にかけてくれてるのかな?

「大丈夫だよ」