「ってか葉月が高校まで何の用?」

「……」

黙り込む俺を促し、結局俺はすべてを話してしまった。
やべぇ、超恥ずかしい。
だせぇし……。

「……で、迷ったと?」

「まぁ」

「はは!葉月は相変わらず方向音痴だなぁ」

あ、相変わらずってなんだよ相変わらずって!

と、心の中でツッコむ優しい俺。

「ちげぇし!」

「まぁまぁ―…案内してやるから」


ちゃんと進んだのはいいが、
……視線超いてぇ!

ちょっ!お前ら見るなよ!
悪かったな中坊で!

「葉月君目立つね☆」

「黙れ」

私服来た中学生が教師の横歩いてんだ
そりゃ目立つに決まってんだろうがよ!!

「それもこれも…全部アイツのせいだ………呪う…」

「自分の姉を呪ってはいけませんよ☆」

「黙れ、うぜぇ」

「ひど!」