「あの、付き合うとかってどういう意味かな…と思いまして……。」
「そのままの意味だよ☆」
「ぎゃぃやあぁぁ!」
「悪い悪い。でもあんま叫ぶなさりげなく傷つく」
「ふぅ、で、そのままって?」
「こういうことじゃねぇの?」
あたしを座り込ませると翔ちゃんはあたしを包み込むように抱き締めてきた。
「見られちゃう!」
「座ってるから見えない」
ああ…だから座らせたんだ…。
って……
「しょ、翔ちゃん!?」
「智葉顔真っ赤ー」
わ、笑うなよっ
「な、何これ!」
「智葉…好きだよ」
え?
嘘…
一瞬時間が止まったかのようにおもえた。
今あたし告白されたの?
信じらんない…。
あの翔ちゃんから…好きって…
「バカじゃないのぉ…」
涙が溢れてきた。
あたしは気づいた。
『付き合っちゃう?』
その言葉の重さに……。