「あまちゃんよりわかりやすかったよ」

ニヤリとしながら言う智葉。

こ、この餓鬼……!

「そんなわけないよぉ……だってあまちゃんの授業がわかりやすいからあたしはこうしてわかるんだもんっ」

こ、こいつ……いい子すぎるだろ!

「雑談は休憩時間までガマンだぞ☆」

「ふっ」

い、いちいちムカつく…智葉のクセに生意気生意気生意気生意気生意気生意(略)

だけど、憎めない。好きだから。

小月、ごめん。

俺の中で罪悪感というものが広がっていく。
小月は生徒だから恋愛対象には見れない。
だけど智葉は……。

「ちー…戻ろう?」

「ん」

智葉は基本マイペースな気がしてきたな…今更……。

「じゃあ次いくぞ」

俺は授業を進めた。

なんか智葉の席辺りから寝息が聞こえたような気がするが
気にしないでおこう。