「全然!むしろ軽い」
ドキン。
その笑顔反則ですよ。
「でも…どうしてあたしってわかったんですか?」
「やっぱオーラかな。李亜のオーラ」
オーラ……。
あたしに気づいてくれた…。
うれしい嬉しすぎ。
「隼ニさんは一人できたんですか?」
「いや…。ダチと…でも李亜がいたから追っかけてきた。だからきっとはぐれたって思われてる」
笑いながら話す隼ニさん。
「あたしのせいですね。ごめんなさい」
「李亜は悪くない。俺がただおいかけたかったから」
そんなドキドキするようなこと言ってくれて…
ありがとうございます。
「じゃあみんなのとこももどらなきゃですよね」
「うーん、まだここにいたいからいいや」
ここにいたい…?
あたしといたいってこと?
なわけないね!
自意識過剰だわ。
「李亜は誰と来てたの?」
「かなとたけるです」
「たけるって彼氏?」
「友達です。あたしは彼氏いませんよ」
「ふーんそうなんだ。よかった」
「え?」
彼氏いなくて…よかった?
「ん?うん李亜に彼氏いなくてよかった。俺、李亜にホレてるから」
「……!!」
ドキッ。
あたしのまわりだけ時が止まったような気がした。
隼ニさんがあたしに?
ホレてる?
うそ…?