「おっはよー李亜!!」
朝からハイテンションなのは高校からの友達、朝倉かな。
でも今年は違うクラス。
「かな、おはよ」
「なーに今日なんかノリ悪いじゃん」
かなの感はすごく鋭い。
「昨日いろいろあってさ」
「よければ聞くよ」


キーンコーンカーンコーン…。

「あー遅刻するー!!話はあとで聞くから!じゃ」
「うん!じゃあね、かな」



ふぅ
ギリギリ間に合った…。
「はよ。飯田!つか昨日どうしたんだよ!!」
「あ、ごめんたける」
「まぢ心配したんだかんな」
「え?たけるがあたしを?」
あわてて目をそらすたける。
変なの。


「で、何があったんだ?」
「あたしが危ないときに助けてくれた男の人さがしてたの」
「は?」
「だーかーら」


「さくらい!いいだー静かにー」
「はい…」

たけるのせいで怒られた。
「また後で話すから!」
「おぅ」




「いっただっきまーす」
かなと中庭のいつものベンチでお弁当…
「って!なんでたけるもいるわけ?」
「だって話してくれるって言ったじゃん」
話すっていったけど…
昼はかなとたくさんはなそうと思ったのに。
「まぁまぁ、桜井くんにも話してあげればいいじゃん、ね?李亜?」
しょうがないなぁ。




「ってことがあったの」
2人に昨日あったことを話した。


話が終わっても2人は少し黙っていた。
かな…心配してるのかなぁ?


「ってことはさぁ、その人は正義の見方だね!」