「李亜を離せ!」
喧嘩腰の隼ニ。
「やーだね」
「それならこっちから行かせてもらう!!!」


一対三でどんどん倒していく隼ニ。


「相澤…おぼえてろよ!!!」
走って逃げてく不良たち。

隼ニはあたしをすぐにぎゅってした。

「李亜…ごめん」
「ううん大丈夫だよ。隼ニは来てくれるって信じてたから」
「でも俺といると…また今みたいな目にあうかもしれない……」
「あたしは平気だよ。そういう目にあったとしてもあたしは隼ニといたいよ」
「ほんとか?」
「うん」
「よかった…。これからも俺が絶対守るから」

ありがとう隼ニ。
あたしはいつでも信じてるよ。


「隼ニはあの人たちのこと知ってるの?」
「まぁな」

隼ニは昔のこと話してくれた。
隼ニがあたしぐらいの歳の時の話…。
そのときから隼ニとはやとさんは仲良くて
よくつるんでいろんな人とケンカしてたらしい。ただ見てただけでガン飛ばしてるように見られてすぐにケンカをかった。隼ニとはやとさんは負け知らずで近所ではもちろん有名、隣町にまで2人の噂は流れてた。

さっきの加藤って言う人も隼ニの噂を耳にして、隼ニにケンカを売った。もちろん隼ニはそのケンカもかった。

5人に対して隼ニとはやとさん。
ぼっこぼこに5人ともやっつけた。
そこに加藤の彼女も一緒にいて、その彼女は隼ニを好きになって加藤から離れ隼ニの彼女になった。

加藤はその子のことがほんとに大好きで…。
隼ニに負けた上に彼女までとられたから隼ニに復讐することを誓った。

それが高2の時の話。

それから2年後
こうしてまた隼ニと再会した。
でもまた隼ニに負けることになった…。

「だからさ俺といるとまぢ李亜危ねぇと思う…」

隼ニと加藤って人の間にそんな過去があったんだ…。
まったく知らなかった。隼ニとはやとさんの噂も聞いたことなかったな。