あれ…?
玉ねぎがうまく切れない。
目が痛ーい。
ガンッッ。
はぁだめだ…。
もっと毎日料理しておくんだった。
こんなに料理ヘタだったなんて…。
「李亜は危なっかしーな。そこはこう」
ドキンッッ。
後ろから隼ニの手があたしの手を握る。
すぐに隼ニの声が聞こえる。
コンコンコン…
さっきより全然よく切れる。
軽く切れるし。
「な、うまく切れるだろ」
「うん!すごい」
「次、こねるぞ」
「うん。もしかしてハンバーグ?」
「あたり!」
いろんな形のハンバーグを作った。
『いただきます』
2人で作ったハンバーグ。
いろんな形でかわいい。それにおいしそう。
2人とも最初にハートのハンバーグを食べた。
「ん!おいしい」
「ほんとだ!まぢうまいな」
隼ニ料理ほんとうまい。シェフになれるよ!
『ごちそうさま』
食器を片付ける。
「李亜とずっと一緒に俺ん家で暮らしてぇな」
隼ニとずっと一緒に…。あたしもそれが夢。
隼ニといつか結婚して一軒家で幸せに暮らす。
子供もたくさんほしい。女の子も男の子もどっちも。
「李亜…」
「ん…?」
「そんなかわいい顔したら襲うぞ」
少し笑って言う。
でも目の奥は真剣にみえた。
上から激しいキスが落ちてきた。
ピクッ…。
思わず反応しちゃった。
「反応されたら止まんねぇよ?」
ベッドに押し倒される。隼ニ…急に激し……。
「ぅ……ん…」
耳元で囁かれるあたしの名前…。
「李亜…もしかして初めてか?」
「…う…ん」
「優しくすっから…な?」
初めて…。
隼ニとの初めてが増えていく…。
隼ニの手が服を優しく脱がす…。
ドキドキ…
あたしの顔を隼ニの手が包み込み。
優しく甘く温かいキスが何度も何度もふってくる。