はぁ…なんか今日は学校行きたくないな…。
なんか体が重い…。
ずっと考えちゃって寝れなかったからかな…。


でも学校行かなきゃ。
きっと怒られるんだろうな…。

家にいたくないし…
学校行こ……。



ほんと聞こえないような声でいってきますといい、
なにも食べずに家をでる。



ほんと頭重いな…。

遅刻しそうなくらいの速さで歩く。


「お!李亜!!」
「あ…しゅん……じ」
何か前がぼやける…。
はぁ
体が急に軽く……な…。


………。
…………ん…。

あつい……。


「李亜…?」

……え?
隼ニ…?

どうして……?
ここは…どこ…?


「李亜?大丈夫か?」
「…ここは…?」
「俺ん家」

隼ニの家?

あ…通りで見たこともない天井…。
嗅いだことのない部屋のにおい…。

でもどうしてあたしここに?

「なんであたし…」
「李亜、俺と会ったとたん倒れたんだよ」

あたしが…

あ!思い出した!!
隼ニと会ったら意識なくなっちゃってたんだ。


「風邪みたいだからゆっくり休め。家まで送るけど帰るか?」

大きく首をふった。

「…帰りたくない」
「李亜?なんかあった?」

「ちょっと…親とけんかして…」
それでも帰れっていうかな…。
無理矢理帰されるかな…。
「そっか、じゃあ家にいろ」
「ほんとに?」
「泊まってくか?俺が看病する」

初お泊まり?
しかも隼ニん家に…。
ドキドキしちゃうよー。

ドキドキしたらまた体あつくなってきた。

「李亜?顔赤いぞ…また熱あがったんじゃね?」
あたしのおでこに隼ニのおでこがふれる…。


ドキン…。

近い……。
思わず目をつむる。

「うーんまだ熱高そうだな」

それは違うかも…
熱もあるかもしれないけどそれ以上にドキドキして体温があがっている…。

「ほら寝てろ。俺ごはん作るから」
「え!隼ニが?」

隼ニの手料理?

「俺だって作れんだぞ。だてに一人暮らししてねぇよ」
歯を見せて笑う隼ニ。
そっか!
隼ニ一人暮らしだもんね。
隼ニの手料理かぁ。
楽しみだなぁ。