「じゃ次行くか」
「うん。次はどこいくの?」
「ひみつ」
ニカっと笑う。
バイクに乗ると隼ニさんの大きな背中を独り占め。
ぎゅってした。
「はい着いた」
そこはビルがたくさん並ぶ街。
大人のカップルだらけ。
「ここは俺がよく来る場所なんだ」
隼ニのよく来る場所。
あたしの手をとり歩き出す。
ぎゅって握られた手。
あたしも握りかえす。
洋服みたりごはん食べたりした。
プリも撮った。
記念の初プリ。
最後に来たのはアクセサリー店。
カップルがいっぱいのお店。
うわぁかわいい
たくさん並ぶアクセサリー。
こういうとこでおそろいの物買うの夢なんだよね。
「李亜に合いそうなもんばっかだな」
「ほんと?あ、これ隼ニに合いそう」
「まぢで?!」
鏡で合わせてみる隼ニ。あたしの選んだやつ気に入ってくれて嬉しいな。
なんかおそろいのものないかなぁ?
『あ!!』
重なる2人の声。
隼ニも同じものみてたんだ!
「もしかして李亜も…これ?」
「うん、隼ニも?」
「すっげぇな俺ら、息合いすぎ」
すっごい!
ほんとびっくり!!
「じゃあこれ買うか!」
おそろいで買った指輪。 ¨LovePeace¨って彫ってある!
「LovePeaceって…あたしの好きな曲」
「そうなのか?」
「うん大好きな曲なの」
「じゃ、手」
隼ニからあたしの薬指にはめられる指輪。
あたしの薬指でキラキラ光る。
幸せ…。
こんなに幸せを感じたの初めて。
「じゃあ隼ニも」
あたしも隼ニに指輪をはめる。
「さんきゅ」
ふたりで手を空にかざす。
ふたりして顔を見合わせ笑う。
この幸せな時間がずっとつづくと思ってた。