あの優しいキスでそう思った。



「あー隼ニいた!!!」
「はやと!!」
隼ニさんがはやとと呼んだ人は隼ニさんと同じく見かけは不良。


茶色と金のツートーンの髪。
隼ニさんよりは短めの。
ピアスの量は隼ニさんより多い。


「こいつ俺のダチのはやと。で、こいつは俺の彼女の李亜」

ほんとに隼ニさんの彼女なんだあたし。
思わず笑みがこぼれる。

「はじめまして、飯田李亜です」

おっきな目をしてあたしをみるはやとさん。

「この子が李亜ちゃんかぁ。隼ニからいろいろ聞いてるよ。よろしく李亜ちゃん」

隼ニさんからいろいろ聞いてる…?
隼ニさんとは一度しか会ったことないのにな…。そんなにあたしのことを話してくれてたの?


「ったく、隼ニがさぁ」「はやと!言うんじゃねー」

あわててはやとさんをとめる。
なんだろう…?
気になるな…そんなに隼ニさんがむきになるなんて。


「ねぇアド交換しようよ」
「おい!俺もまだ李亜と交換してないんだぞ。先こすな!」