――――♪
毎日聴いている大好きな曲「LovePeace」を口ずさむ。
そんなあたしは高校ニ年 飯田李亜。
いつもの帰り道。
いつもの時間。
いつもの歌。
ただなぜか暗かった。
天気が悪いからかな…?
なんでか急に嫌な感じがして走り出した。
ドンッッ!!
「あ、ごめんなさい」
…やばい……。
目の前にはたくさんの不良集団がいた。
なんでこうもあたしの嫌な予感は当たってしまうんだろう…。
あわてて集団の間をすり抜けて歩き出そうとする。
でも…
「ちょっと待てよ」
いたっ!ガシッとおもいっきり肩をつかまれる。
「暇でしょ遊ぼうよぉ」
「やめて…ください」
「いいじゃんいいじゃん」
集団のボスみたいな人があたしの手を引っ張る。
きゃ!
暗い倉庫のようなとこに連れていかれて壁に押しつけられる。
「何してあそぼっかぁ?」
いや…
やめて…
たすけ…て
誰か助けて…。
もう声もでないよ…。
心の中で何度もつぶやく。
男の人の手があたしの顔に触れる。
やだ……。
バコッッ!!
えっ!?
次々と倒れている不良たち。
不良たちを倒しているのは金髪に耳にも口にもピアスをしといる男の人…ってこの人も不良?!
危ない感じの人じゃん!!
みんなを倒し、あとはあたしの近くにいるボスみたいな人だけになった。
近づいてくる金髪の人…。
この人はあたしの見方??
「なんだてめぇは!!」「うるせぇ」
バコッッ
「うっ!!」
強力な一発がジャストフィットする。
倒れこむ不良。
震えているあたしにゆっくり近づく金髪の男の人。
ドキドキ…。
「大丈夫か」
ふわって優しくあたしの頭をなでてくれる。