がばぁっ!!そんな効果音が聞こえるくらい、勢いよく起きた。
「…っ、はぁはぁ…。」
肩で荒い息を繰り返す。じっとりと、微妙に汗をかいている。
きょろきょろと辺りを見渡し、ここが自分の部屋だと確認する。
「なんだ…。夢かぁ。」
自分の部屋だとわかり、ばたっと後ろに倒れた。
「夢でよかったぁ…。」
天井を見ながら、呟く。夢じゃなかったら、あたし生きていけないよ。
いつきがいなくなったら、生きていけないよ。
しかも相手が、タコだし…。
「今何時だろ…」
ぽつりと呟き、携帯に表示された時間を見る。
「えーっと…、7時10分…」
…電車の時間は、7時25分。
あと、15分。駅まで、自転車で5分はかかる。