「……好きだから。」

「…(え?)」

「さっき公園で、おまえのコトをほっとけない理由を考えてた。…で、分かったんだ。…おまえのことが好きだって…」

「!」

「俺は、おまえが笑ってればソレでイイ…ソレがイイんだ!なのにいつもどこか警戒してて、殻を破れずにいるのがもどかしくて…」

「私、そんな風に見えてた?」

「んあ。だから、いつも目の届く所に置いておきたかった。おまえが煙たがってるのは知ってたけど。」

「それは」

「俺を通り越して他のヤツを見てても…悔しいけど俺は、おまえが心配だった。」

(…おんなじだ。私もそんな風に…あれ?それじゃあ…)

「それが、好きだってこととは気付かずに…」

(私も…かーくんが好きだった…ってこと?)

「ゴメン、こんな時に」

「え?!あ…」

「こんなこと言うつもりじゃ…」

「…」

「違うな。…フェアじゃないかもしれないけど、こんな時だから言うよ!」

「!」

「片桐くんと、ちゃんと話してこい!」

「…」

「ハッキリしてほしいんだ。そうじゃないと、先に進めない。」

「どーゆーこと?」

「待つよ…俺、それまで待ってるから。」

「なに言っ」

と、その時、

「だから!!!」

携帯電話をあててる耳とは反対の耳からも声が聞こえた気がして…

振り返るとそこに、清瀬の姿があった。