と、そこへ、

「今の話って、何?」


突然、高木が話に入ってきて、

「ちょっとー!」

驚きと怒りをぶつけるゆっこ。


「だって、こっちの方が楽しそうなんだもん。後ろじゃ、今日の練習の話ばっかしてるし。」

「良いことじゃん!」

「えー、せっかくのお祭りなのに?」

「ふ、ふ、ふ、ふ。」

「なんだよ?」

「ガキ!」

「なんだとこら!」

「あ、そーゆー態度とるんだぁ?…ねー!望月!ちょっと来て!」


突然ゆっこに呼ばれた、次期男子部主将候補の望月が、恐る恐るやってくる。


「なに?」

「高木がね、今日の練習に文句があるって!」

「は?馬鹿じゃん!言ってねーし!」

「言ってたじゃん!」

「ちっげーよ!いつまでも、ただ反省会してたってしょうがねーだろって話だよ!」

「でも、あいつらなりに悩んで」

「まずは、出来ることを100パーにしていこーぜ。出来ないことにクヨクヨしてたって時間がもったいないと思わね?」

「そーだけど…誰もが皆、おまえみたいには出来ないんだよ…」

「そんなもん、出来る出来ないの問題じゃねーよ。出来ないって決め付けてる段階でダメなんだ。練習するから、それが自信に繋がるんじゃねーの?」


そんな二人の討論に

「そんなに深刻な話だったのね…」

今の男子の状況を知って驚く佳菜子とゆっこだった。