†亜結†

ーあなたは・・。脊髄小脳変性症です。ー

私の名前は「小田桐 亜結」(おだぎり ゆい)。
小学6年生。

普通の子と変わらない健康な生活を送っていた私に、医者が言った言葉ー。

脊髄小脳変性症ー。
小脳および脳幹から脊髄にかけての神経細胞が徐々に破壊、消失していく病気。。。。

小6の私にはよく分からない。
病気だってことはわかってる。
だけど。普通の子と見た目は変わらない。

「ゆーいー!!」

「?」

「おはよッ♪」

「おはよ!香奈♪」

この子は大親友の大木香奈(おおき かな)。

「ねぇねぇ!!今度さぁ~♪野球やろーよ☆」

「そうだね^^」

私達は野球が大好きだ。
私は基本運動が好き。

「じゃぁさ。また決まったら話そうよ!!」

「そうだね^^」

朝放課も話し続けたのに結局結論が出ないまま。
授業開始を告げるチャイムが鳴った。

脊髄小脳変性症。
その時はまだ気付かなかった。

病気の事もー。
これからの悲惨な生活もー。
そして、あの人に会う事もー。

ー2カ月後ー

「あ~!やっと夏休み♪」

「そうだね・・ゴホッ。」

「?風邪?めずらしい!まさか夜お腹出して寝てたでしょ?」

「え~?ゴホッ。そんなんで寝てないよぉー。」

「あはは。じゃぁ、また明日!グラウンドで野球しようね!1時だよ!!」

「うん!」

明日野球ができるんだ!
楽しみだなぁ~。