「アナタは私の好きな人を知ったので、私にもアナタの好きな人を教えてもらえる権利がありますよね?」



そう聞いてみた。意地悪っぽくうんと微笑んで!!



そっと見てみると赤い顔がもっと赤くなっていた。



なんか可愛いかも。



「誰なんですか?教えてくれましたら、恋の応援を致しますよ」



私は本気よ。なんか応援したい、この人の恋を。



「お、俺の恋なんざ応援しなくていい」



「なんでですか?」



「いいの!でも、お前の恋の応援ならしてやる」



ちょっと悪魔っぽく笑う彼。



「俺一応男だしそうゆうことなら教えてあげれるだろ?」



た、確かに。



私は男性に何をあげれば喜ぶとかの知識が全くないもん。



「でも、好きな人は教えてください」



ちょっとためらってたけど指差したのは私のケータイの待ち受け。



そこに写っていたのは…



「このチャイナ娘」



知香ちゃんが好きなんだ。ちょっと意外。