「シンデレラ様はとてもお美しく可憐です。

ですが、そのお姿からは想像ができないくらいの剣幕をなさっていたので……」



「言い始めたんだ?グレデレラって?」



静かに聞いていたシンデレラが口を開きました。


冷たい声に肩をびくつかせたメイドですが


「本当に申し訳ございません!
言い始めたのは私共ではございません。
ですが、シンデレラ様をそうお呼びしてしまったのは事実です。
どうか、お許しください…」



さっきまで放心状態だったメイド(メイ)も一緒に頭を下げました。



シンデレラは「はぁー」っと深いため息をついて、2人の頭を優しく撫でました。



「「え?」」


2人はとてもびっくりしたようで、思わずシンデレラを見上げました。