「姫羽・・・?」


中学の時より大人びた姫羽がいた。


「可愛いー!!」

「超タイプなんだけど!!」


黄色い声は担任の声で止んだ。


担任のコホンという合図で転入生が自己紹介を始める。


「始めまして。『海舞明夜(かいまあや)』です。わからないことが多いと思うので、いろいろ教わることが多いと思いますが、これからよろしくお願いします」


---海舞・・・明夜?


当たり前だ。


姫羽はもうこの世にはいない。


「はぁ」


溜め息をつきながら、俺はまた居眠りを再開した。