女なんかに興味ない。


だって、俺には好きなやつがいるから。


最初で最後の恋。



中学で出逢った、最愛の人。



その人はもういない。


俺のせいで---


「姫羽ッ・・・」


自分にしか聞こえない声で呟いた。


「おー、お前ら席座れッ!!」


担任が教室に入ってきた。


立っていたやつらが一斉に自分の席へと戻る。


「えー、皆もう知っていると思うが、今日からこのクラスの一員になる転入生が来た。おーい、入っていいぞ」


クラス中が息を呑んだ。


転入生が入ってきた瞬間、教室のいろいろなところから黄色い声が発せられた。


転入生には興味が無かった龍も目を丸くした。


だってそこには・・・