[rin]




また泣いてしまった。

さんざん泣いたのにまだ、こんなにも力が残っていただなんて…。

「あのさ…黒木…あの…ごめんなさい」

「何が?」

「その…イロイロ?めーわくかけて」

「別にめーわくなんて思ってねーし」

「ありがと」


黒木は本当にやさしい。

何でだろう…

こんなにも近くにいたのに…。


ドキン ドキン ―…


心臓がヤバい…。

あたし…あたし多分……



黒木のことが……




す「あのさ―凜?」



「ななな何?!!!」


あたし何考えてんの?!

黒木はあたしに同情して…!




…そーだよ。




きっと同情しただけなんだ…。



そーだよね…会って1週間もたってないのに…




「あたしのバカ…」