何となく体が浮いている様な…。
そんな感覚に襲われた。
何か声が聞こえる。
『おい、どうしてくれるんだ。』
「はぁ?なんのようですかぁ?」
『なんのようですかぁ?じゃない。
貴様の様な人間がいるから、この世はたまに躓く。』
「??
意味わかんねぇ。」
『まぁいい。
これからお前に起こる事を言う。
まずは少女に会う。
そして、お前はその少女と行動を共にしろ。
その少女はきっとお前にないものをもっている。』
「っんだよーそれはー!?」
『そして……』
ん?なんだよ……。
また声が聞こえる。
…………っねぇ!
女?
よくわかんねぇ。
『それで……』
まてまて、
同時に喋るんじゃねぇよ。
………き、て
はぁ?
……い……て………。
生きて………
生きてるよ!!
だから少し黙ってくれ。
その時、ほっぺたに温かい雫が落ちた。
謎の声はもう聞こえなくて、女の声しか聞こえなかった。
あーっ!!!もう!!!
分かったよ。
起きるから。
だから、
泣くんじゃねぇよ。