そして、家族の間に亀裂が入ったのも、この頃からだった。
孝治は自分の思い通りに子どもがならないのが気に入らないのか、沙知絵に厳しくするようになっていき、沙知絵と孝治の喧嘩も増えるにつれて、私と孝治ももめることが多くなっていた。
それに、拍車をかけるように、ほんの些細なことから隣人とのトラブルもおき、今までの生活とは少し違う生活を送ることになり始めていた。
夜、仕事中に家から電話がかかってきてることもしばしば。
沙知絵からで喧嘩した…と、そんなんばかり。
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