梓は沙知絵の口の中に注射器で水を入れていたのだ。




悪びれる様子もなく、まるで人形遊びをしているかのように。

大事には至らなかったが、私は梓には何かがあるのではないか?と、不安になっていた。







梓はそれから、何かと問題ばかりを起こしていた。








その頃、誘拐事件が多発していた頃だったのにも関わらず、梓は家に夜遅くまで帰って来なかった。





『梓ちゃんのランドセルが、草むらに投げてあったよ…!』