私が後ろを見ると、梓が階段の上で無邪気に笑っていた。 『梓!!危ないでしょ!』 私は梓に怒り、その時の旦那にもその話を夜にした。 でも、旦那は親に怒られたことがなく、 『怒り方がわからないから怒れない。』 そう言い、それからもずっと梓を叱ることはなかった。 そして、沙知絵が産まれると…。 梓はお姉さんとした自覚が出てきたのか、積極的に沙知絵の面倒を見るようになっていった。