『うん。あとは、お母さんに報告に行かなきゃだね。』 『おう。』 もう、夜。 私と孝治は、病院に戻るために車を走らせた。 何日か前に、遠くに住む孝治の両親にも電話連絡をいれたらしい。 ♪~♪~~♪ 『携帯鳴ってねぇ?』 孝治が運転しながら言った。 『鳴ってたわ!もしもし。うん?お母さん?何?どうした?…え?』 『ん?』 孝治が聞く。 『お父さんが……危篤状態だって…。』