『孝治さん。1つ私からもいいかしら?』




母は父が認めたのを見て、孝治に声をかけた。





『はい。何でしょうか?』





『真佐子は体が昔から弱くて、入退院を繰り返していたから、他の人のように毎日完璧に家事をすることも出来ないし、体調不良が続いて動けない日もたくさんあるかもしれないけど、それでもいいの?』



母は私を一番に考え、私の体を心配してくれていた。



それは、私が言わずに無理をしてしまう性格を分かってのことだった。