------------- それから、数日後。 毎日、毎日。 父の所へ行っては断られ、また行ってを繰り返していた。 父は日に日に弱っていく身体を抱えながらも、ただ私の幸せを願って断り続けていた。 『お父さん…。』 『真佐子…。お前と沙知絵は…幸せになれるのか……?』 ベッドに横になったまま、父は弱々しく聞いた。 『わからない。でも、彼は幸せにするって言ってるよ?』