『お父さん。孝治さんなら、真佐子を幸せに出来るかもしれませんよ?』 『お前は賛成なのか?』 『いいえ!私はどちらでもありません。』 『俺は……真佐子には、幸せになってもらいたいんだ。』 『それは私も同じですよ。』 母と父のやりとりは、とても私を幸せにしてくれるやりとりだった。 『ゴホッ!…ゴホッ!!』 父は咳が止まらなくなり、慌てて医者を呼んだ。 『ご家族の方、少しお話をいいですか?』