沙知絵は母のところに預ける日で、ちょうど夜には孝治と会う約束をしていた。 孝治は8時過ぎ頃に私の家に来た。 『ねぇ、孝治は彼女とかいないの?』 私は料理をしながら聞いた。 『いないよ。好きな人ならいるけど!』 『なら、何で来んのよ!』 私は料理をしている手をとめて、孝治の方を向いた。 八つ当たり……?私らしくない。 『あ…なんか私、ごめんなさい…。』