こんな、ただ些細な話をしただけなのに夫婦になるなんて、この時には夢にも思ってなかった。 ------------- 孝治はその頃。 仕事を掛け持ちしていて昼間は、こことは別の場所で働いていた。 仕事先では、ちょいちょい孝治の話をする女子の姿を目にするようになった。 孝治は口がうまく、社交的な面があるせいなのか、見た目が凄くカッコイイというわけではないが、凄く周りからモテていて、皆の憧れの的となっていた。