「・・・・・」 時間が止まった。 ついでに思考も止まった。心臓も止まった。瞬きも止まった。 ない。 ない。 ない。 その瞬間、僕の受験票は紙屑になり、僕の身分は「高校生」から「浪人生」へと変化を遂げた。 歓声と、泣き声が響く中、僕は掲示板の前から動けなくなった。とんだ受験番号の羅列を凝視する。 ない。