「ここ最近、4番くんと関わってるから、もしかしたら男子の苦手が克服されたのかも!」


「まじすか」


由香は、屋上に着くなり興奮気味に話しだした。


「そうだよ!4番くんと毎朝来てたら、きっと完全に苦手克服できるよ!」


千秋も由香に合わせていった。


てか、こんなに簡単に治るものなの?

だって、半年でやっと同じ空間にいられるくらいしか進歩しなかったのに。


「よっしゃあ!!帰りは?4番くんと?」

「え、あ、まあ」

「んじゃーもっと仲良くしろ!礼でも言っとけ」


千秋がそういい終わるのと同時に、


授業の始まりを知らせるチャイムが鳴った。