また、駐車場に近づいてきた。

楽しく話していたから、別れるのが惜しかった。


「また7時に待ってる!」

「うん!ありがと!」


昨日までは気まずくて、一緒に入るのが気が引けたのに、なぜか今日はずっと話してたかった。

教室まで、るんるんと鼻歌を歌いながら行った。



ガラガラっと勢いよく教室のドアをあけると、勢いがありすぎたのか、一瞬教室がシーンとした。


「あ、あれ?」


あたしがキョロキョロ周りを見ると、また教室は騒がしくなった。


「ねー!どうしたの夏津!今日はなんだかオーラが違うよ!」


由香が小走りであたしのところまできた。
そして千秋は窓の外に手を出した。


「うん、雨は降ってない」


確かめるように千秋はつぶやくと、あたしと由香がいるところまできた。

てか今の確認なんだ、失礼じゃないか?


「やー、どうしたの夏津!なんかいいことあったの!?」


千秋が声をあげて言う。


「や?とくにないけど?」

「朝くるまでになにした?」

「えーと、朝早く起きすぎちゃって、妹にキレられて、4番くんと一緒に学校きた」


そういうと、由香と千秋は顔を見合わせた。


「え!なに!?」


どうしたんだろ?