ただいまの時刻、6時。
いつもより、1時間も早く起きてしまった。
寝たいんだけど、目が覚めちゃった。
「うーん」
たぶんね、これは緊張してるんだと思う。
だって今日もまた4番くんと学校に行くんだよ!?
ここ1年ずっと男を避けてきたあたしにとって、これは充分緊張することなのだ。
「うーーん」
それに、何話そう……。
バスケの話で持つかなー?
持たなかったらどうしよう。
「うーーーん」
バスケの話以外なにを話せばいいかわかんない。
「うーーーーん」
ていうか、同い年でバスケやってることしか4番くんのこと知らないじゃんかー!!
名前くらい聞いとけばよかったよー。
「うあーーーー」
「うるせーよ!!!!!」
思いっきり妹にキレられた。
てゆーかお姉ちゃんにその口の利き方はないよね!
「あんたお姉ち」
「お前がうるさくて起きちまったじゃねーか」
怖い顔をしてあたしを睨みつける。
「だからおね」
「うんうん唸ってるし叫ぶしまじ寝れねー」
「あんた!!その口のき」
「今日はせっかく休みだったのによー」
今日、妹の学校は休みなのだ。
さっきから言葉遮られてるし。
「………………」
「2度寝できないじゃん、ぶぁーーか!!!!」
妹は、思いっきり叫ぶとあたしの部屋のドアを乱暴に閉めて、自分の部屋に戻っていった。
「あんたもうるさいよ」
妹に聞こえないよう小さくつぶやく。
だって、また変なことになりそうだもん。
妹、妹かぁー。
そういえば4番くんに兄弟っているのかなー?