あそこにいたのは雨霧?

まさか。

俺は彼女が見えたような気がして正門のところへと急ぐ。


でもそこには彼女の姿はなく目に留まったものは。

本…?


落ちていた本を拾い上げついていた砂を払い落とす。

この本…。


それは以前俺が雨霧に
「弁償しろ」
と言った本だった。


どうしてこの本がここに?