「ハァ…。おはっ、ようっ、ございっ、ます。ハァ…」

「おー、おはよう。相変わらず爆走してたね。車から見てたよ。息も上がってるし、そろそろ山田さんも歳かな?」



「えー、そうです、か、ねー。まだ、まだ、ピチピチだと、思いますけど…。ハァ…」



息を切らしながら、相田の軽いセクハラに笑顔を振り撒く。



そうだ、私は確かに歳だ。

見た目も肉体的にも、おばさん、いや、おばあちゃんだ。
特に顔は鏡を見るのが嫌になる。


いつから私はこんなに老け込んだのだろう。


結婚した時?

匠を産んだ時?

離婚した時?