ガラッッ…!

大きな音して開いたドア。

その音にびくついてしまう。

「っ紅香っ!!!」

この声は聞いただけで分かる。

かすみだ…。

かすみの声を聞いただけで、安心した。

力を入れてる手が少し緩んだ。

少しでも気を引いたら、また泣けるかもしれない。

怖さにおびえて震えが止まらなくなるかもしれない。

とにかくぎゅっと手に力を入れてた。

手のひらに指が食い込みそうなくらい。