「コラ、ブータン!ドリンクキレたぞ。買って来いよ」

うわ、来た。晴弥が。

二階には私と椎名ちゃんしかいない。

…椎名ちゃんには、もう本性を表している晴弥。




えぇ。実は

さっき椎名ちゃんにまでも、偶然カミングアウト。




さっき、廊下のスミで

私がタツにいつものように襲われてると…。







「小春ちゃん、ちょっと抜け出そーぜ」

「やだっ!今日は晴弥のお別れ会でしょ?タツだって、晴弥と一年会えないんだよ」

「いや…ネットで普通に喋れるから。用事あれば飛べばいーし?な、晴弥はいーからオレと…」

いや~っ。

「タツのヘンタイ…」

「小春ちゃんが可愛いから、ヘンタイにもなるって。ん~っ」

いやぁ~。

タツが顔を寄せてくる。

ヤダヤダヤダ。

やぁめぇてぇ!




バシッと顔を叩くも、タツはニカッと笑って全然メゲてない。