―…ん?


今…"小山先生"って、

言わなかった…?

…俺じゃんっ!!!

『あ、はい。俺ですが…』

隣にいた金髪ド派手女を
軽く無視して、
少し震える声を発した。


「あっ…初めましてっ!!!
田宮かほっていいます。
新しく入塾したんですけど」

清楚なイメージとは事離れた
大阪弁混じりの言葉。


田宮…かほ。