「あなたが…由香里を…?」



震える声で私は言う。



「彼女が、浜野由香里をストーキングしてた人だ。」



ーベリッ



そんな声と音を聞いて振り向くと、神さんが特集メイクだったのか、マスクを剥いだ。




その顔は桐谷さんと似てて、
でもなんだか違う。



「神も調べてたのか。」


「まぁね、」




よく、わかんないよ……



なんで、由香里を、この人が、殺し……………





「っ!なんで!なんで由香里を殺したの!?…ストーキングまでして!!」


「クス…せっかちな子。私が犯人だとはまだ分からないじゃない。」


「ーっ!」



そう言って笑う仁子さんの笑みは、とても冷たく、
口角だけを上げて笑うものだった。



「いえ、貴女が犯人だと思います。叶仁子さん。」


「桐谷さん?先程から私の事を“叶”と申していますが、私は望月……」


「合っていますよ。“叶”で。ですよね、叶薫さん?」




桐谷さんが見る先には、叶薫がいる。



どういう事?
まさか2人は……



「夫婦でしょう?貴方達2人は。」


「はい‥」