「すごい綺麗に流しましたね、優歩さん」

「えぇ、まあ」

「ふっ」


何こいつ!
鼻で笑いやがった!!


「じゃあ話すけど、森山…ね、前から好きかもとは思ってたんだよね。一緒にいて楽しいし、馬鹿だけど、なんかたまに妙に頼りになる時あるじゃん?そのギャップにやられたみたいな?まあ確信したのは昨日なんだけど…」

「昨日?なんかあったっけ?」

「あー…そーだよ。優歩ぼーっとしてたんだった」

「あぁ…あの時ね」

「うん。帰り森山と方向同じでさ、途中まで一緒なのはわかってたんだけど、危ねーから送るって。そん時やっぱ好きだなって思った」

「なるほどね」

「あたし今まで優歩の話聞く度、単純とか思ってたけど、あたしも人のこと言えないわな」

「単純って何だよ…」


あたしそんな風に思われてたのか…。