まあ紗耶が驚くのは無理もないな…。
あたし中学ん時2回程彼氏いたことあったし。
それを紗耶は見てきたもんね。
告白されたから付き合ったんだけど…
「え?だってあんた彼氏いたことあんじゃん!」
「あー…うん。でもちょっと違ったっぽい」
「は?」
「いや、だからね?陽輝に対しての気持ちが恋なら、今までのは恋じゃない気がする…」
「…」
「今までの彼氏はさ?仲良かった友達に告られて嫌いじゃねーからとかどっちかって言えば好きって理由で付き合ってたじゃん?今思えば、恋じゃなくて友達として好きだったのかもって思ってさ。だから付き合い方も友達の延長みたいだったし…なんか陽輝に対するのとは、全然違う気がすんだよね」
あたしの話を黙って聞いてた紗耶は「なるほどねー」と零し、吹き出した。
「ぎゃははは!!ちょっ…ごめ…ぎゃはは!!」
な…何でこんな笑ってんの!?
いきなり爆笑し始めた紗耶にあたしは呆然とした。
散々爆笑したと思ったら
「いやー、笑った笑った。つーか初恋まだだったん?遅くね?ぷ…また笑えてきた!!ぎゃはは!!」
なんだこいつ!
マジで失礼極まりない!!
つーか何がそんな笑えんだよ!
初恋遅いとかほっとけ、ばか!
そんなあたしの視線に気付いたのか
「ごめん、ごめん」
笑いの余韻を残しながら謝ってきた。
「別にいーけど」