「そりゃー恋だよ、あんた!」

「…」

「…」


………はあっ!?


「こっ…恋!?えっ!?」

「えっ…うん!えっ!違う!?」


思わず椅子から立ち上がって焦り始めたあたしを見て、紗耶もつられて焦り出し、ふたりであたふたしていたが


「と…とりあえず落ち着こう」


紗耶のその言葉を聞いて、とりあえず椅子に座り直した。


「…」

「…」

「……恋かも」

「は?」


突然のあたしの言葉に訝しげな表情をする紗耶が見えたが、そんなことは気にせず


(そっか!恋か!そうかもしんない!)


妙に納得し始めたあたし。


ん?待て待て。
ていうことはあたし……


「初恋だ!!!」


自覚した瞬間またもや勢いよく立ち上がった。


「は…初恋!?」


あたしの初恋宣言に案の定わかりやすく動揺する紗耶。