ん・・・? アタシは鞄の中をくまなく見た。 数Ⅰの用意が無い。 てか、何も入っていない。 急いで出てきたから持ってくるものを入れてきて無かったんだ! 「教科書16ページ開いて・・・」 「先生・・・! 教科書忘れました…」 「何っ!?じゃあ隣に見してもらえ」 隣ってアイツ・・・ 白崎だよね・・・? 「…ごめん。見せて?」 こっちに一瞬目をやると机の右に置いていた教科書を無言で真ん中に置いた。